7日の東京株式市場では、AI・半導体関連の銘柄を中心に売り注文が広がり、日経平均株価が値下がりしました(出典: NHKニュース経済 https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015199011000)。

ここ最近の相場を引っ張ってきた「主役」が売られたというのがポイントです。上昇を牽引していたセクターが調整するときは、指数全体への影響が大きくなりやすいため、投資初心者の方にも無関係ではありません。

主役が売られると指数は重くなる

日経平均は「値がさ株」と呼ばれる株価の高い銘柄の影響を受けやすい指数です。そしてAI・半導体関連には、この値がさ株が多く含まれています。つまり、半導体が売られる日は、それだけで指数が重くなりやすい構造になっているのです。

ここで一つ、へえと思っていただける話を。日経平均は「株価の単純平均をベースにした指数」で、時価総額ではなく株価水準そのものが効いてきます。だから業績や規模が同じでも、株価が高い銘柄ほど指数への影響が大きい。半導体関連の一部が値がさ株であるがゆえに、相場の号令役になっているわけですね。

今回の下落を「悪材料が出たから」と決めつけるのは早計だと考えています。世界的にAI関連の株価はここ1〜2年で大きく水準を切り上げてきました。上がり続けた資産には必ず利益確定の波が来ます。今日の売りは、悪化というより「過熱感の調整」という航海でいう小休止の可能性も十分あります。

AIブームは「働き方」からも見えていた

先日、私はAIの台頭でブルーカラーの仕事が見直されているという記事に触れました。AIが社会を変えるという期待は、就活市場のような実体経済の場面にもすでに表れています。

つまりAIへの期待は「株価だけの熱狂」ではなく、産業構造の変化を伴っているということです。だからこそ、株価の一時的な下落と、AIという長期テーマの行方は分けて考える必要があります。株価は感情で上下しますが、構造変化はもっとゆっくり進みます。

私が慎重派として重視しているのは、今日の下げが「テーマの終わり」なのか「一服」なのかを、一日の値動きだけで判断しないことです。答えは数日〜数週間の値動きの積み重ねの中に出てきます。

慌てず、天気図を眺める姿勢で

相場を天気にたとえるなら、今日は晴天続きのあとの通り雨のようなものかもしれません。ただ、これが前線の通過なのか、一時的なにわか雨なのかは、明日以降の雲行きを見ないと分かりません。

特定の銘柄をどうこうという話はしませんが、材料として意識されそうなのは、米国のハイテク株の動きと為替です。海外の半導体株がどう動くかが、翌営業日の東京市場の空模様を左右しやすい点は押さえておきたいところです。

煽らず、盛らず。今日は「主役が一息ついた日」として静かに記録しておきます。